とある劇場に泊まった夜の雑感
劇場の天井の愛おしさよ。
いまはなきタイニイアリスを思い出す。
あの劇場でのことも思い出す。
もう二度と会えない人のことも思う。
連絡なんて特に取らなかったのに
二度と会えないと知ってから
同姓の方の名前とかやたら目につく。
二度と会えなくなってからFBで見つけて、でも承認されない友人申請は送れない。
こないだ兄さんに、話すかどうか迷って、言いそびれたんだ。
代わりに、今度飲みましょうってだけ言ったな。
兄さんのことだから、感傷にもひたらず、ただ受け止める気もするけど。
もうあの12人は揃わないのだ。
僕は、主宰or作演をどうしようもなく愛してしまっている劇団員、とか
バディ的な役者さん、というのにどうにも弱くて
劇団員だけ少し残るカテコとかそれだけで泣きそうになるんだけどそれは置いておいて
そのバディを亡くしたあの作家さんに
どうやって寄り添えばいいのか僕にはわからないんだ。
あと別の話として、僕はきっとどう頑張っても
最愛の人のバディにはなれないんだけど
まぁそれは別の話。
憧れは理解から最も遠い感情だからね。
なんの話だっけな。楽しい話も心踊る計画もたくさん話したのに
1人になると、1人で劇場の天井を見てると、どこか知らないところに吸い込まれそうだ。
悲しいことでも、つらいことでもないけれど。
寂しくはあるのかも、少し。
小さな思い出がほろほろ蘇る。