校正について雑感
いったい何をどう調べているのかわからんのですが、
— MAEJIMA Satoshi (@MAEZIMAS) 2017年2月17日
歴史ある出版社の校閲さんは、
「○○駅から××駅に行った。窓からは●●山が見えた」
とか適当な情景描写すると、
「この区間からは●●山は見えないようです」
って赤字入れてくれるんですよ、マジで。意味分かんない。すごすぐる。
うちも旅行系の情報誌だったから、ググルマップを使って確認して「これA方面に走っていると建物見えてくるの右手じゃなくて左手じゃないですかね」みたいな赤は入れてた。僕は社内校正の端くれだったけど。
自分よくやった!と思ったのは、何年か前に行った取材を元にした海外紀行の内容校正で、きちんと店名などを確認した結果、訪れたガラス工房のご主人が一年前に亡くなっていたことに気づいたこと。フィレンツェか何かの紀行だったかなあ。読めない海外サイトを翻訳機能駆使してがむばった。
校正楽しいので仕事にしたい(出来高制で)と思ったこともあったけど、それにしてはスキルが追い付いてなさすぎることは重々承知しているので、挑むにしてもきちんと勉強してからかなと思ってる。というか、あの仕事本当に広い分野の知識が必要だからな。
「ピンとくる」「嫌な予感がする」なんてのは、本当に、経験の積み重ねでしか取得できないスキル。
きちんと何度も何度も校正をして、やっと出す文章を書いてる人間からするとさあ、ホントさあ、昨今のウェブライター()は腹立たしいよね。自分もきちんとしたところが展開しているウェブ媒体の記事書いたりもしたけどさ。インターネットの海はほんと玉石混交で、正しさが軽視されてんだよな。